代表挨拶

壊す会社から、資源に戻す会社へ

代表取締役社長 塙 宗一郎

ホームページに社長の挨拶を載せることについて、正直なところ気恥ずかしさがあります。ただ、解体や産廃処理のように中身が見えにくい仕事では、どういう人間がやっている会社なのかを示すことにも意味があるだろうと考え、思っていることをそのまま書くことにしました。

事務所の窓際で正面を見る代表取締役社長

壊す会社から、資源に戻す会社へ

当社は1967年、私の父が川口市で土木工事の請負を始めたところから続いています。当初は数人でやっていた仕事でした。1979年に法人化して解体工事に本格的に参入し、そこから今の形になっていきました。

私が入社したのは2003年です。それまでは都内の建設機械の商社に6年ほど勤めていました。解体の現場を自分の目で見るのは入社してからが初めてで、最初に驚いたのは、思っていたよりずっと手作業が多いということでした。重機で豪快に壊すイメージを持っていたのですが、実際は屋内に入って建具や内装材を一つずつ外し、品目別に分けて運び出す。その地味な作業に工期の半分近くを使っていました。

父にそのことを言うと、「分けないと金にならないんだ」と返されました。混ぜて出せば処分費が倍かかる。だから分ける。言われてみれば当たり前の話ですが、分別が理念ではなく損得の問題として現場に根付いていることが、私には新鮮でした。

その考え方の延長で、当社は運搬を1991年に、処分を1998年に自社化しました。「壊す会社」としてだけ見れば、ここまでやる必要はありませんでした。ただ、分けたものを自分たちで製品に戻すところまでやらないと、分別の意味が途中で切れてしまう。父の判断は、今から見れば正しかったと思います。

現場が会社の顔である

入社後は現場監督から始め、工事部長を経て、2014年に社長になりました。社長になってからも、月に何度かは現場に出ています。見栄ではなく、現場を見ないと判断ができないからです。

当社には行動指針が四つあり、その一つめが「現場が会社の顔である」です。これは父が繰り返し言っていたことで、今も朝礼で確認しています。

お客様や近隣の方が当社を評価する材料は、営業の言葉ではありません。重機をどう置いているか、道路を掃いているか、通行人に挨拶しているか、休憩中にどう振る舞っているか。工事そのものの質は、正直なところ外からは分かりにくいものです。だから、見えるところで信用を落とさないようにする。これは精神論ではなく、受注に直結する実務だと考えています。

2026年3月期に当社が施工した480件のうち、近隣からお申し出をいただいたのは11件でした。ゼロにはできていません。ただ、11件すべて当日中に現場で対応し、工事を止めずに済みました。この「すぐ動ける」状態を保つことが、現場を預かる会社としての責任だと思っています。

解体現場を背にして若手作業員と立ち話をする代表

記録に残らない仕事を、なくしたかった

社長になって最初に手をつけたのは、記録の整備でした。2016年に加須リサイクルセンターを全面建替えし、2019年に電子マニフェストへ全面移行して、同じ年に全車両へGPSを搭載しました。

正直に書くと、この投資には社内で反対がありました。設備投資の額は小さくありませんでしたし、GPSについては「監視されているようだ」という声も現場から上がりました。無理もないと思います。

それでも進めたのは、記録が残らないことがこの業界の最大の弱点だと感じていたからです。産業廃棄物の不適正処理が報じられるたび、業界全体が疑われます。きちんとやっている会社も、それを証明する手段を持っていなければ、同じ目で見られてしまう。

いつ、どこから、何を、どれだけ運び、どう処理し、何になって出て行ったのか。これを全部追えるようにしておけば、少なくとも当社については説明ができます。「記録に残せない仕事はしない」という四つめの行動指針は、そのときに決めました。

GPSについては、導入から一年ほどで現場の受け止め方が変わりました。回収遅延の問い合わせがあったときに即答できる、事故の際に経路を証明できる、無駄なルートが見えて燃料費が下がる。使ってみれば自分たちの武器だと分かる。そういうものだったのだと思います。

これからの10年

当社の現在の課題は二つあります。

一つはリサイクル率です。2026年3月期は95.8%でした。残る4.2%の多くは、石膏ボードと混合廃棄物の残渣です。この率を上げるには、処理施設の工夫よりも、解体現場での分別を変えるほうが効きます。石膏ボードを濡らさずに回収する、複合材を解体段階で分ける。手間は増えますが、解体も処理も自社でやっている会社だからこそできる改善だと考えています。

もう一つは人です。技能職86名の平均年齢は46.8歳で、今後10年で相当数が引退します。解体と産廃は、建設業のなかでも人が集まりにくい分野です。ここを正面から何とかしないと、設備があっても現場が回りません。

2026年4月に「HARUGANE 2030」という中期計画を作りました。中身は派手なものではなく、リサイクル率98%、技能職の平均年齢を42歳以下、未経験入社者の3年定着率80%という三つの数字を置いただけです。計画より数字のほうが現場に伝わると考えました。

1967年から半世紀以上、同じ地域で工事を続けてきました。地場の会社が続くということは、それだけ長く近隣に受け入れられてきたということだと思っています。これから先も、現場で信用を積み直しながら続けていきます。

解体や産業廃棄物処理についてお困りのことがあれば、まずはご相談ください。他社のお見積りの内容が妥当かどうか見てほしい、といったご相談でも構いません。

代表者プロフィール

氏名塙 宗一郎(はなわ そういちろう)
役職代表取締役社長
生年1974年/埼玉県川口市出身
経歴1997年 大学卒業後、都内の建設機械商社に入社
2003年 株式会社ハルガネ興業に入社、現場監督として従事
2009年 工事部長
2012年 取締役工事部長
2014年 代表取締役社長に就任
保有資格1級土木施工管理技士/解体工事施工技士/建築物石綿含有建材調査者/車両系建設機械運転技能講習修了
社外活動埼玉県解体工事業協会(架空)理事/川口市内の小中学校における環境学習の受入

お問い合わせ 会社概要を見る 沿革を見る